2011年6月20日月曜日

抽象的で個人的な注意点

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大衆の思考を利用する輩がいる。作られた狂宴に乗らないために必要なスキル。


●言葉は不完全であることを自覚する。

誰もが自分の思考を言語化して他者に伝えようとしている。定義化されている言葉はある程度役に立つが、日常的な言語はまったく通じていないことも多い。あまり深く追求すると難しくなるが、とりあえず「言葉はあんまり通じてない」ということを自覚すること。これを常に自覚し続けるということは仙人レベルの至難の技である。

●他者の評価を無視して考えてみる。

ひとりよがりな風に聞こえるが、実はこれを実践するために必要なことは、自分自身を否定する能力である。自分の考えは間違っているのではないか、と常に自問し続ける哲学的思考。

●勧善懲悪的思考から脱する。

子供、大人関係なく、社会には勧善懲悪敵な考えが渦巻いていて、知らないうちに共通の敵を探している。言葉が不完全なように、人間も不完全であるので、完璧な悪なんてものはない。スケープゴートを作り、よってたかって攻撃する。それで気分が晴れたりするのがタチの悪いところだ。子供、大人を問わず社会のイジメはこれに由来している。

追記 2011/06/20 19:31

●分からないことは、分からないとする。

すべてを分かっているかのような態度をとらない。分からないことは、分からないとエポケーすることが必要です。教養とは、知識と知性が一体化されたものです。下のニュースは悪い例。

参考
日本の「スパコン」が世界一に
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4755702.html
(引用)
「ナンバー1になることだけが自己目的化するのではなくて、国民の皆さんの税金を活用しているので、オンリー1を目指してほしい」(蓮舫 行政刷新相)

なんなんですかねこの人は。よく分からないなら黙っとけ、と。

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