2011年6月4日土曜日

4シーベルトの湯気で高まる緊張感

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私は前からひとつの疑念を持っています。

それは「いままでいろいろと作業らしきものをしてきたが、実は何もせずボケーッと眺めていたとしても、今とそんなに状況は変わらないのでは?」という疑念。

水をかけるというのはある程度の効果があったにせよ、水素爆発、メルトダウン、メルトスルー(してるよね?)を食い止めることはできなかった。ちょっとだけ時間かせぎした程度で、結局は何もしなくてもこうなってたんじゃね? と。

ただひとつ、3月11日の事故直後に、米国からの炉心冷却剤であるホウ酸とメルトダウンに関する技術提供を受け入れていたら、もしかして違う結果になっていたのでは、と思うと本当に悔しい。これは後々絶対に検証されなくてはいけません。

で、後々のことは置いといて、ちょっとただごとじゃないニュースが出ました。

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1号機内で4000ミリ・シーベルト
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110604-00000372-yom-sci

東京電力は4日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋1階南東部の床を貫通する気体輸送用の配管周辺の隙間から湯気が上がっているのを、調査に入った米国製ロボット「パックボット」で確認、撮影したと発表した。

湯気が立ち上っている周辺の放射線量は、最高で毎時4000ミリ・シーベルトで、3月11日の事故発生後に測定された中では、最も高い数値だった。3分余りで作業員の被曝(ひばく)限度である250ミリ・シーベルトを超え、15分間続けて作業すると、吐き気など急性放射線障害の自覚症状が出るレベルだ。

1号機では、格納容器から汚染水の漏出が続いている。

東電では、格納容器の下部にある「圧力抑制室」付近から漏れ出した、約50度の汚染水から湯気が発生、1階に噴き出していると見ており、「今後、継続して監視する」と話している。

読売新聞 6月4日(土)12時0分配信

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とにかく4シーベルトというのは、もの凄く高い。作業員が近づけないレベル。
今後、こんな湯気があちこちから吹き出てくると、もはや手が着けられなくなる。
そうなるとどうなるか? それは分かりません。

もちろん1号機の建屋は外気とツーツーなので、湯気は外に漏れていくでしょう。

これからしばらくは、じわじわと放出が続くだけかと思っていたが、高濃度の湯気の放出が続くようだと、新たな局面に入る可能性もあります。

ここ1カ月に比べて、やや緊張感が高まった気がします。

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