2011年9月29日木曜日

放射能テロを起こし、6000億円の巨額詐欺を働いても、東電は許されるのか?

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電気料金原価、6千億円高く見積もり 東電、10年間で
http://www.asahi.com/business/update/0929/TKY201109280716.html

東京電力の電気料金算定のもとになる見積もり(燃料費などを除く)が、実際にかかった費用よりも、過去10年間で計約6千億円高いことが、政府の「東京電力に関する経営・財務調査委員会」の調査でわかった。電気代が必要以上に高く設定されていた可能性があり、調査委は近くまとめる報告書に盛り込む。

自由化されていない家庭用の電気料金は、電力会社が今後1年間にかかる人件費や燃料費、修繕費などの原価を見積もり、一定の利益を上乗せして決める。

報告書案によると、過去10年で計6186億円分、見積もりが実績を上回っていた。大きな原因として修繕費を挙げ、1割ほど過大とした。報告書案は「経営効率化によるものというよりも、そもそも届け出時の原価が適正ではなかったと推察される」と指摘した。

*   *   *

今も忙しくて世の中の動向が分かってないのですが、このニュースちゃんと報道されて、ちゃんと話題になってます? なんか流されてるような気が。

東電が、過去10年間に渡って、国民から6000億円をだまし取っていた。この企業がなんでまだ存続してるの? で、社長は5億円のボーナスで、社員は昇給ですか? その上今後電気料金を15%値上げするとか抜かしてやがるんですよ?

放射能テロに、巨額の詐欺。まず6000億円を遅延利息を付けて利用者に返金した上で、関わった人間すべてが即座に逮捕・拘束されないとおかしいでしょ。本当に冗談じゃなくて、責任者である会長ならびに社長と役員が、極刑を含めた処罰を受けないと、私は納得できません。

2011年9月27日火曜日

広瀬隆、圧巻の講演

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下に貼った動画は、茨城県・土浦市で開かれた広瀬隆氏の講演です。広瀬氏は地震が及ぼす原発の危険性を、30年以上に渡って最も激しく訴えてきたひとりです。昨年の8月には「原発時限爆弾」という本を上梓しました。半年後それが現実化したのです。

この講演で広瀬氏は、国民に隠されていた情報をあきらかにしています。その内容は、長期に渡って集めた報道や原発設計者の検証によって構成されています。初めて見るデータや記事がいくつもありました。

いままで、広瀬氏は過激な発言(氏の断定口調に問題があるような気がします)で知られ、また、より危険側に立ったデータを採用するため多くの批判を受けてきました。内部被曝について煽るような発言があった記憶もあります。また原発問題とは別に取り組んでいる環境問題についての批判も多いようです。

したがってこの講演でも、氏のすべての文言が正しいのかどうかは私には分かりません。3号機の核爆発説など、まだ検証の余地がある議論も幾分かは含んでいるように思います。

でも私がこの動画を見た限りでは、多くの議論は説得力を持っています。なにより広瀬氏が30年間訴え続けてきたことが実際に起こってしまったのです。これ以上の説得力は無いと思います。

この講演を見れば、日本が地震の頻発期に入ったこと、原発がいかに脆く危険な存在であるか、放射能がどのような被害をもたらすかが見えてきます。

講演は全部で3時間ありますが、30年以上同じことを訴えてきただけに、語りは分かりやすくあっという間に観られます。広瀬氏は「我々は地雷源の上を歩いている。福島原発の事故は、その一歩目にすぎない」と語っています。

広瀬隆 講演会 その1(2011/9/11 in土浦) -脱原発を語る-
http://www.youtube.com/watch?v=HSK4DRcHRBM

広瀬隆 講演会 その2
http://www.youtube.com/watch?v=Jpuhd2zykX0

広瀬隆 講演会 その3
http://www.youtube.com/watch?v=y_taqWGOIyE

広瀬隆 講演会 その4
http://www.youtube.com/watch?v=ytY1rXv7Tx0

広瀬隆 講演会 その5
http://www.youtube.com/watch?v=_g1DkBC9Phc

広瀬隆 講演会 その6
http://www.youtube.com/watch?v=g7inuBd03Zw

広瀬隆 講演会 その7
http://www.youtube.com/watch?v=_xrasJXib4c

広瀬隆 講演会 その8
http://www.youtube.com/watch?v=5M8XBZ4XTLY

広瀬隆 講演会 その9
http://www.youtube.com/watch?v=HyrwhtUeYjA

広瀬隆 講演会 その10
http://www.youtube.com/watch?v=W-5Qxzn9DmY

広瀬隆 講演会 その11
http://www.youtube.com/watch?v=NFnnGnInyZY

広瀬隆 講演会 その12
http://www.youtube.com/watch?v=5-mwFk6ms_Q

広瀬隆 講演会 その13
http://www.youtube.com/watch?v=ko09lEx22aw

広瀬隆 講演会 その14
http://www.youtube.com/watch?v=2lmABwU35Mc

広瀬隆 講演会 その15
http://www.youtube.com/watch?v=UMPgb26Jxds

出荷の自粛要請は、農家にすべての負担を押しつけている

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今、忙しく、まったく更新できない状態です。
言いたいことはいろいろあるのですけれど。

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千葉 シイタケから放射性物質
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110927/t10015889311000.html

(一部引用)
千葉県我孫子市で、露地栽培のシイタケから国の暫定基準値を超す放射性セシウムが検出され、千葉県は、この農家に対して出荷を自粛するよう求めました

*   *   *

どこどこのなになにから何ベクレル検出、と毎日のように出てくるニュースのひとつですが、あちこちで国や自治体から「出荷を自粛」するよう要請してますよね。

自粛ということは、あくまで自主的に出荷しないように、と注意してるだけなんです。これは言いかえると、農家に対して「今年は儲けゼロでよろしく」という意味になります。

農作物や家畜を育てるためには、施設や肥料・飼料など、大きな投資が必要となります。1年の収入が断たれたら、立ちゆかなくなるのです。で結局、農家は自粛などせず、あらゆるルートを使って市場に汚染食品を回すのです。

もちろん、良心的な農家は出荷を取りやめます。そうしたところは廃業に追い込まれるでしょう。彼らに移動してもらって、キレイな土地を提供することが必要なのです。

自粛要請ではなく、出荷停止命令をちゃんと出して、農家や畜産、漁業関係者にその分を補償しないと、いつまで経っても汚染食品は無くなりません。これは消費者も分かっておかないといけないことです。

2011年9月24日土曜日

燃料の再臨界による中性子線で水素が発生。格納容器が水素爆発する可能性が出てきた。(追記:格納容器が100%の水素で満たされた状態)

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怖いニュースが入ってきました。

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格納容器配管から高濃度の水素検出「爆発の危険性低い」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110923/dst11092314300005-n1.htm

東京電力は23日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器につながる「スプレー系」と呼ばれる配管から濃度1%を超える高濃度の水素を検出したと発表した。水素濃度が4%、酸素濃度が5%を超えると爆発する可能性もあるが、東電は「(水素爆発を避けるための)窒素を封入しており、酸素はほとんどゼロに近い」として、爆発の危険性は低いとみている。

東電によると、格納容器から漏洩(ろうえい)する放射性物質の放出量を低減する「ガス管理システム」の設置工事に向け、水素測定器で濃度を計測したところ、測定器の上限値1%を超えていた。東電は23日午後、1%以上測れる測定器を使って改めて計測する。

事故当時、1号機は原子炉内の燃料棒が水から露出し、炉心が溶融。放射性物質の「崩壊熱」で核燃料を覆うジルコニウム合金製の「被覆管」が溶けた。

この際、ジルコニウム合金と水蒸気が反応して、大量の水素が発生しており、東電はこの水素や、事故後に水の放射線分解で生じた水素が配管を逆流した可能性があるという。

1号機では3月12日、原子炉建屋が水素爆発で大破。4月6日から水素爆発しないよう、1号機格納容器内への窒素注入を続けている。ただ、1号機格納容器につながる配管から高濃度の水素が見つかったことで、東電では2、3号機でも水素がたまっている場所がある可能性があるとみて調査を進める方針。

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燃料がすべてメルトダウンしてるのに、ジルコニウムの被覆なんて残ってるはずがありません(追記:後藤政志氏の解説により、残っている可能性が言われていたので、訂正します。ジルコニウム水分解では、かなりの量の水素を発生するようです)。そして、記事では、さらっと書かれていますが、放射性分解で生じた水素もあると思われます。(追記:2011/09/27の東電会見で、水蒸気の放射性分解によるものと発表されました。発生速度は1号機で0.4立方メートル/時、2,3 号機で0.5立方メートル/時とのこと)

「放射性分解」というのは、中性子線による分解です。中性子線が水の分子に当たると、水素と酸素に分解されます。

中性子線が出ているということは、ドロドロになった燃料が再臨界していることを示しています(追記2011/11/06:ベータ線による分解もあるみたいです。その場合は核分裂、臨界などせずに分解できます。コメント欄参照のこと)。どれだけの量が発生しているのかは不明ですが、量によっては水素爆発を起こすことは充分に考えられます。上から水をかけ続け、しかも燃料は地下水とも出会ってしまっているので、原料はいくらでもあります。

そして、窒素を入れているから酸素はほとんどゼロという東電の言い訳は、あり得ません。

水はH2O。放射性分解でHとOに分かれるのですから。水素が出来たということは、酸素も出来ているということです。自明の理です。

しかも1%などと言っているのは、1%までしか測れない機械を使っているからです。本当のところは何%あるのか分かりません。水素が4〜30%で酸素と混じると爆発を起こします。(追記参照)

「避難の必要はない」
「格納容器は破損していない」
「メルトダウンの可能性は低い」……etc

いままで政府・東電が「ない」「可能性は低い」と言ってきたことは、ほとんどが、現実のものとなりました。そして今回の「爆発の可能性は低い」→?

すべては闇の中ですが、東電があえて発表したということを見るに、かなり深刻な事態なのかもしれません。

そして! 怖いのは、このニュースが福島第1原発1号機の話だということです。今まで、1号機が辿ってきた経過を、3号機、2号機、4号機と後追いしてきました。つまり、再臨界、中性子線による分解、水素と酸素の発生が、今後、すべての機で起こる可能性があるということです。

地下で爆発した場合に、付近への影響やプルームの飛来など、どれだけの影響が出るのかは、まったく分かりません。前回の水素爆発は建屋でしたが、格納容器が吹っ飛ぶとなると……。

とにかく、平和ボケの抜けていない日本人は、まだ爆発の可能性があるのだということを知っておかなければいけません。原発災害はいまだ、何ひとつ収束していないのです。

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追記:2011/09/24 13:19

福島第1原発:配管内の水素「直ちに爆発ない」と東電
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110924k0000e040047000c.html

水素爆発を起こした福島第1原発1号機の格納容器に通じる配管から高濃度の水素が検出された問題で、東京電力は24日、配管内の気体は水素でほぼ満たされていると発表した。空気中の水素と酸素の濃度が一定以上になると、水素爆発の危険性が高まるが、東電は「配管内に酸素はほとんど無いとみられ、直ちに爆発の心配はない」としている。

東電は事故収束に向けた工程表に今月新たに盛り込んだ「格納容器ガス管理システム」工事の準備作業として、配管内の水素濃度を22日に調べたところ、1%を超えていた。配管内の気体の成分を新たに測定したところ、100%が可燃性ガスと判明した。東電は「(格納容器から出た)水素以外のガスの可能性は低い」と推測している。【八田浩輔】

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やっぱり1%どころじゃありませんでした。配管内のほぼ100%が水素ということは、格納容器内が水素で満たされているということです。それでも「直ちに爆発の心配はない」と。

このニュースを見ても、日本人はのほほんと暮らせるのか?

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追記:2011/09/25 2:03

配管内、ほとんど水素か=「爆発恐れなし」見解変えず―福島第1原発事故
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110924-00000053-jij-soci

福島第1原発1号機の格納容器につながる配管から1%を超える濃度の水素が検出された問題で、東京電力は24日、配管内部の気体はほとんどが水素である可能性が高いと発表した。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は同日の記者会見で、「着火源がないので、直ちに爆発のリスクが高いとは言えない」と述べた。

東電によると、23日午後に配管の出口部分の気体を複数回測定したところ、いずれも「水素を含む可燃性ガスが100%以上」との数字が出た。今後、水素だけを計れる測定器を用意し、正確な濃度を測定する方針。 

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「着火源がないので、直ちに爆発のリスクが高いとは言えない」

「静電気、余震による火花、崩壊熱などの着火要因があれば、爆発のリスクは高い」

と読めちゃうんですが、大丈夫ですか?


2011年9月21日水曜日

東京電力が地球環境大賞を受賞!

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「産業の発展と地球環境との共生」をめざす地球環境大賞の受賞者が発表されました。

この賞は、持続可能な循環型社会の実現に寄与する製品・商品・サービス・技術などの開発、環境保全活動・事業の推進と21世紀の社会システムの探究、地球環境問題に対する意識の一段の向上などの面で顕著な成果を上げ、社会の模範となる功績を収めた企業、自治体、学校、市民グループなどを表彰するものです。

この栄えある第20回地球環境大賞に選ばれたのは東京電力!
おめでとうございます!

受賞理由は「蒸気配管大規模連係による省エネ・CO2削減への取り組み」が評価されたとのことです。今年2月までに審査が終了しているので、原発4基が爆発したことは考慮されていないようです。

主催はフジサンケイグループ。産経新聞社、フジサンケイ、ビジネスアイが主管を務めています。

なお、東京電力は受賞を辞退しました。

怒りと怨みの違い。「ジョーク」について。

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この写真は先日、9月11日に行われた反原発デモのヒトコマですが、写真中央にある「怨」の文字を見て、引っかかるものを覚えました。

電力利権が国民を騙し続けてきたこと、原発の危険性が隠されていたこと、今も国民すべてに放射能が降りかかっていること。などを考えると、人々が怒るのは当然のことです。私も怒っています。

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怒りは人間にとって健康的な感情です。怒りは自己を形成するために必要なもので、他の動物には見られない人間固有の表現活動にも繋がります。

でも、この怒りを正しく表現できなければ、その感情は心の中で腐敗・熟成していき、やがて「恨み・怨み」へと性質が変わります。これはあまり健康的な感情とは言えません。

心が恨み・怨み(ルサンチマン)で占められると、他者の否定とともに自己否定のループに陥ってしまい、極めて不安定な心理状態となります。こうなると、判断力は鈍り、論理性が失われます。そして世界への憎しみが、自己の中心に位置づけられてしまいます。

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なにより致命的なのは、自己のなかに「恨み・怨み」を抱えてしまうと、ヒューモア(ジョーク)が失われるということです。これは人の在り方を変えてしまう事態です。

私は「ヒューモア(ジョーク)は、論理性の象徴である」と考えています。論理性を持たない者はうまくジョークを言えないし、他人のジョークを理解できない。論理性のない人は、客観的な視点を持たず、生きる意欲を失ったり、暴力的になったりします。そして、他者への想像力も働かなくなります。

ちなみに、ここで言うジョークとは、いわゆる冗談といった一般的な意味合いとは別に、哲学的な概念も含んでいます。震災とはまったく無関係に、私は長らく、この「ジョーク」という概念を考え続けてきました。なのでその意味合いは、自分では分かっているつもりなのですが、人に説明しようとするとなかなか難しい。

ムリヤリ言葉にしてみると「『言葉』の不完全さを自覚しながら発せられる言葉や行為」、あるいは「『言葉』の持つ曖昧さ、不完全さを自覚した“フリ”をすること」といった感じになります。やっぱり難しい。

この「ジョーク」は言語哲学、実存哲学、プラグマティズム的考えに基づく概念です。「ジョーク」が成り立つために、必ずしも笑いが必要というわけではありません。

でもまあとにかく、面白いジョークを飛ばすためには、周囲の環境、自分の精神状態を客観的に観察できていることが必要である、と。それにプラスして、言葉の不完全さに対する自覚もあれば、ということです。

この「ジョーク」の分かりやすい例として「フランス兵の命を救った架空の少女」が挙げられます。

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第二次大戦中に、ドイツ軍の捕虜となったフランス兵たちが、満足な食料も与えられず、衛生状態も悪いなかで、厳しい状況にさらされていました。

皆が生きる希望を失いかけたとき、フランス兵のリーダーが、皆が囚われている部屋の片隅に1脚の椅子を置き「この椅子に座る架空の13歳の少女を想像しよう」と全員に告げました。

全員がそれぞれに少女を思い描き、その存在を感じました。フランス兵たちは、毎日少女に話しかけ、冗談を言い、また少女に失礼の無いように振る舞いました。なかには、餓死しそうなほどの量しかない食べ物の一部を、少女のためにとっておく者もいました。

やがて戦争が終わり、捕虜が解放されたとき、このフランス兵の一団は、皆が精神の均衡を保ち、全員が無事生還できたのです。

*   *   *

ここでのジョークは「架空の少女を全員で真剣に思い描いたこと」です。ジョークは真剣であればあるほど、面白く、効果的となります。

この話は実話として伝えられていることが多いのですが、実際はフランス人小説家のロマン・ガリー(ロオマン・ギャリイ)が書いた「自由の大地(原題『天国の根』)」という物語のようです。実話か完全なフィクションかどうかは不明ですが、「ジョーク」の在り方を見事に表していると思います。(このエントリを書いたあとで、古本で「自由の大地」を購入しました。まだ全部は読んでいないのですが、かなり長い長編小説で、そのなかの短い挿話として「フランス兵の命を救った架空の少女」が描かれていました。内容は、私の又聞き、うろ覚えの話と似て似つかぬものだったのですが、このエントリ内の話はそのままにしておきました。追記も参照のこと)

私は、シリアスな事態であればあるほど、ヒューモアは重要さを増す、と考えています。極限の状況下では、ジョークが自分の身を守る術になり、命を救うこともあるのです。

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怒りの感情が恨み・怨みに変わると、論理性が失われ、論理性が失われると、ヒューモアが失われます。そしてヒューモアが無くなると、ジョークが言えない・理解できない人間になってしまいます。

そんな人間は、すごく面倒で、あまり近づきたくない存在です。ただでさえ狭い人間の視野がさらに狭まり、ただ憎しみだけを周囲にぶつける。こうした「怨み」の感情は、殺人や紛争・戦争の原因に繋がるのではないかと思います。

政府、東電、保安院、原子力安全委員会、大手マスコミ、原発を推進してきた自民党、利権をむさぼる御用学者……etc。これらの存在に対して、私も人生最大といっていいほどの怒りを感じています。でも、その怒りを自分のなかで「怨」に変えてはいけないのです。

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いまいち分かりにくいエントリですね。ちなみに、私は自分が死ぬときにどんなジョークが言えるか、ということを楽しみに生きています。

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追記:2011/09/25 5:26

この本の覚え書きにフィクションとありましたので実話ではありません。そして、内容も私の知っているものとはかなり違っていました。架空の女性を作り出したことは一致していますが、13歳とは書かれておらず、また食べ物をとっておく話や、生還したという話もありませんでした。したがって、私の書いた話は、ロオマン・ギャリイ氏の書いたものとは異なるもので、伝聞によるお話です。エントリの内容を考えて、訂正せず、そのままにしています)

2011年9月20日火曜日

本州の地下水脈が汚染される危険性

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福島第1、地下水5百トン流入か 壁ひび割れ、建屋に
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011092001000323.html

東京電力は20日、福島第1原発の原子炉建屋やタービン建屋の地下に、1日当たり200~500トンの地下水が、立て坑や壁のひび割れなどから流入しているとみられると発表した。

これまでの汚染水の処理実績に比べ、建屋内の水位の低下ペースが鈍いのが判断の根拠。東電は「1日に千トン近い処理能力があるため、現時点で困難な状況になることはない」と説明するが、今後の収束作業に影響を与える可能性もある。

経済産業省原子力安全・保安院は「地下水の流入量を評価して、汚染水処理の全体計画を再整理する必要がある」と指摘した。

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これ、福1の建屋に地下水が流入ということは、地下水とメルトダウン燃料が混じり合っちゃってるってことになりませんか!?

地下水脈というのは、非常に複雑かつ広範囲に渡っています。それらは全国的に繋がっており、一旦、汚染された水が入り込むと、どこまで汚染が広がってしまうか分かりません。「収束作業に影響を与える」とか、そんな悠長な問題では無いのです。

地下水汚染の危険は、災害直後から言われていました。小出助教も早くから、建て杭による地下の遮断を唱えていました。そんなことも東電と政府は無視してきたのです。

だいたい! サーモセンサーなり高感度カメラなりを使えば、今、メルトアウトした燃料がどの位置にあるのかなんて、すぐに分かるはずです。これが発表されていないことがまずおかしい! 位置が分かれば、水脈との関係や冷却水の流れなども簡単に解析できるでしょう?

どこまで日本に放射能をばらまけば気が済むのか。原発担当相の細野氏は、今回の災害の深刻さを、何も分かっていないのではないか。別に細野氏だけではないですが、担当大臣として、しかるべき責任を負わなくてはいけません。

国民の声を無視するメディアは存在価値無し

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さようなら原発5万人集会
http://mainichi.jp/select/wadai/graph/20110919/

「さようなら原発5万人集会」に集まった大勢の人たち=東京都新宿区で2011年9月19日午後2時29分、本社ヘリから梅田麻衣子撮影

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デモに参加した人数は、
主催者発表 6万人
警視庁発表 2万5000人

私は、少し考えるところがあり、こうしたデモに参加はしていません。デモをする側の中でも、さまざまな思惑があるようですが、おそらくは多くの人が原発を止めて欲しいという願いの元に集まったのだと思います。

これだけの人の集まりをトップで報道しないニュース番組は、メディアの資格を失っています。国民の声を無視するようなメディアは百害あって一利無しです。

こうした報道の有無には、ジャーナリズムを失ったメディアを見分ける、リトマス試験紙的な役割もあります。

既得権益にまみれ、自浄作用を失ったメディアはいずれ淘汰されるでしょう。今、放送免許のあり方を積極的に考え直す時期に来ていると思います。

2011年9月19日月曜日

選挙権を持たない子供が、強制的に被曝させられているということ

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子供を優先的に守らなければいけない理由は、放射能の影響が出やすいということだけではありません。私は「未成年者には選挙権が無い」ということが重要であると考えています。彼らは、原発が爆発したことに、これっぽっちも責任を持っていないのです。

日本の未成年者は自治体の首長や地方議員、国会議員を自分で選ぶことができません。また社会のルールが身についていないため、権利を正統に主張することもできません。住む場所や生活の仕方は大人に委ねられています。

逆に、選挙権を持つ成人は、多少なりとも今回の災害の責任を負っています。今の日本は、自分たちが投票した、あるいは投票しなかった結果なのです。これは、チェルノブイリ事故を起こした社会主義国家の旧ソビエト連邦と大きく異なる点です。

そのことを理解していない20歳以上の日本人が多いように思います。自分たちに主権があり、その責任があるということを自覚していない大人たち。

責任の無い子供には、本当は0.01μSvだって、自然放射線以上の余計な被曝をさせてはいけないのです。にも関わらず、従来の1mSv/yを無視して、20mSvだの100mSvだの、被曝基準を引き上げているこの国は狂ってます。

老人たちは孫と離れるのが嫌だからという理由で、子供たちを安全な場所に移動させようとしません。親たちは自分たちの生活が変わることが恐ろしく、子供に被曝を強いています。

なぜ責任の無い子供が、線量計を付けて登下校しなくてはいけないのか。ホットスポットで生活しなくてはいけないのか。放射性物質を含んでいることが分かっている食べ物を、強制的に食べさせられているのか。

責任が無い者に重大な健康被害が降りかかり、最も責任の重い者には影響は軽微である、ということ。原子力は本当に罪なエネルギーだと思います。

今回の原発災害は、地震や津波の自然災害ではなく、あきらかに設計、そして事故後の施策の過失による重大な犯罪です。よく、決まり言葉のように「自然災害ではなく人災である」と言われていますが、これは過失ではなく、明かな犯罪なのです。真っ当な責任・処罰を問わなければ、この国はただ沈没していくだけでしょう。

2011年9月18日日曜日

東京電力の賠償金(推定4兆円超)を電気代に上乗せ。パブリックコメントを送ろう。

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ネットで拾った拡散希望の情報です。
そのまま転載します。

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東電の賠償金を電気料金に上乗せしようとしています!

東京電力の賠償金(推定4兆円超)を電気代に上乗せし、
国民に負担させるための法改正案が出ています。
法務省がこれについて国民の意見を募集していますので、
反対する人はメールやFAXで意見を送ってください。
携帯からでもかまいません。締め切りは9月22日です。

宛先
メール qqmfbe@meti.go.jp
FAX 03-3580-8485
件名を「電気事業会計規則等の一部改正(案)への意見」としてください。

必要事項
http://img683.imageshack.us/img683/8444/tempck.jpg
記入例(このまま使用してもOK)
http://www.text-upload.com/read.php?id=139935&c=4050867

詳しく知りたい人は↓の解説ブログをお読みください。
http://www.unity-design.info/staff/blog/?p=8587

2011年9月16日金曜日

除染は無理でしょ常識的に考えて

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フーヒョーフーヒョーの次はジョセンジョセンとうるさい世の中ですが、はっきり言って除染なんてムリだと思います。

ヒマワリはダメ、土壌を掬えばOKとか言ってますけど、どれだけの範囲が汚染されたか分かってないんでしょうかね。おおかた、アタマの切れる官僚どもが、新たな公共事業のネタを作り出そうとしているのでしょう。除染利権の誕生です。

ほとんどアスファルトでできた都市部なら高圧洗浄機も多少の効果はあると思います。でも、山、川、田畑ばかりの日本の里山に水をかけたって意味ないし、土をぜんぶひっぺがすなんて不可能に決まってるじゃないですか。どれだけ税金の無駄使いをするつもりなのか。

こうした除染の動きに関しては、武田教授、児玉教授にも幾分かの責任があると思います。彼らは除染を急ぐよう説いてきた。確かに、すぐに除染場所を決定して、徹底して取りかかれば、ちょっとは違っていたかもしれません。でも、もう遅いですよ。

例え保育園や学校や通学路をキレイにできたとしても、ちょっとでも道を外れたら内部被曝してしまうような場所に人間が住むのは不可能でしょう。

今、汚染された土地に住む人たちに引け目を感じて「除染は無理だ」と言えない空気が流れてるような気がします。でも、このまま行けば、誰も救われない。ただ官僚たちがぶくぶくと太るだけなのです。空気とか世間ばかりを気にするのはやめましょうよ。

徒労になるであろう除染利権のために、国民から搾り取った血税が使われるのは許せません。

コストの面で考えても、除染にカネをかけるより、住人を移住させる方が、はるかに安くつきます。土地への愛着があるのは分かりますが、汚染された土地は諦めるしかないんです。

まあ1万ベクレル譲って、除染するにしても、キレイになるまではその場所の人を移動させるのが当然でしょ? その方が徹底して除染できるし。なによりそこに住めないから除染するんじゃないの?

何度も言ってますが、私は空間線量が0.6μSv/h以上の土地に住む人は、移動するべきだと考えています。その土地は、放射線管理区域に当たるからです。私個人としては、0.2μSv/h以上の場所に家族を住まわせたくありません。

ちなみに3.11以前の日本の空間線量(γ線)の平均は0.05μSv/h以下です。

よくテレビなどで、平均で2.4mSv/年(0.27μSv/h)という数字がよく出されていますが、これは世界平均で食物や呼吸からの内部被曝も含めた数字です。同様にすべてを含めた日本の平均は1.4mSv/年となります。以前の基準である被曝限度1mSv/年というのは、この1.4mSv/年以外に浴びる被曝量を表しています。

この国は、やることなすこと、すべてが間違った方向に進んでるよ。溜息。

2011年9月14日水曜日

1号機、3号機の爆発と、うやむやにされた4号機の爆発報道(追記:えっ2号機も爆発してたの!?)

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もはやテレビに何の期待も持っていないので見過ごしていましたが、武田教授の言であらためて気付かされました。

戦争後、もっとも大きな事件の映像
http://takedanet.com/2011/09/post_dfdd.html

戦争、もしくは、それ以上の国家的危機を作り出した原発爆発事故の映像が、日本のテレビでまったく報道されなくなってしまっているのです。お笑い芸人の引退会見や、どうでもいいような映像は繰り返ししつこいほど流すのに。



1号機の爆発では、向かって左方向に衝撃波が出てから、下の方に煙が広がりました。一方の3号機の爆発では垂直方向に300mもの爆煙が立ちのぼりました。インターネットが普及していなければ、まるで無かったことのように済まされていたことでしょう。

4号機に至っては、あれだけ建屋が壊滅的に破壊されていながら、火事が起こり煙が上がっているという報道だけでした。3月、4月中には、4号機が爆発したという報道はずっとされないままでした。私だけが知らなかったのでしょうか?

そして、5月中旬になってやっと、3月15日に4号機で爆発が起きていたと伝えられました。どのメディアもまるで当初から伝えていたような呈で。

「4号機も爆発してましたよ、あれ、知りませんでしたか?」という感じです。そのときは私が見逃していたと思っていましたが、やっぱり伝えてなかったんじゃないか!

3月中に4号機が爆発したという報道があったなら、誰か教えてください。ソース付きで。私の知る限り、最も早いのがこれです。

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4号機損壊は水素爆発か 配管通じて3号機から流入 2011.5.15 21:44
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110515/dst11051521480019-n1.htm

(一部引用)
東京電力は(5月)15日、福島第1原発4号機で3月15日に原子炉建屋が損壊したのは水素爆発だった可能性が高いとの見方を明らかにした。

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東電や保安院は、4号機が爆発したことに2カ月も気付かなかったとでもいうのでしょうか? 寝ぼけまなこで見回りして「なんか損壊してるね〜はははは」とかで済ませてたのか? 音と爆煙を誰も確認していなかったのか?


この動画の2分20秒あたりからの映像が4号機の爆発と言われています。


こちらはNHKが4号機から煙が上がっているとの報道。

とにかく、今生きている日本人は全員、これらの映像を見て、記憶しておかなければ。

津波、地震の自然災害も、数々の公害も、戦争の空襲、原爆も、時代を経るたびに、それを経験した人は少なくなっていきます。同時代に生きている人は、今回の災害を伝えなくてはいけないのです。

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追記:2011/09/16 4:39

えっ、2号機も爆発してたの? 下は3/15の記事ですが、2号機の爆発なんて映像らしきものすら見たことないんですけど。じゃあ1〜4まで全部爆発してるんじゃん。これ、世の中にちゃんと認識されてる?

2号機爆発、放射線外部漏れだしの可能性 原子力安全・保安院が発表 2011.3.15 08:46
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031508460014-n1.htm

東日本大震災後に相次いで爆発が起こった東京電力福島第1原子力発電所の衛星画像。左下から第1号機~第4号機の順で並び、煙を上げているのは14日に爆発した3号機=14日、福島県大熊町(ロイター)

福島第1原発2号機で15日午前6時過ぎに起きた爆発で、原子力安全・保安院は、2号機の原子炉建屋に損傷があり、そこを通じて原子炉内の放射性物質が外部へ漏えいしている恐れがあると発表した。

原子力安全・保安院によると、圧力抑制プールは通常3気圧だが、爆発音の後1気圧に下がったため、損傷したと判断したという。圧力抑制プールは原子炉圧力容器の底にある水をためた部分。

また、東京電力は、2号機の爆発を受け、同原発所長の判断で、2号機の監視や操作に必要な人員以外を原発の外へ避難させ始めたことを明らかにした。

海水の注水は継続、原子炉に大きな変化はみられないという。


2011年9月13日火曜日

「撤退したい」っつってた東電が、マニュアル黒塗りっておかしいでしょ?

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東電、シビア事故手順書「黒塗り」で提出 衆院が全面開示要請
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110913/biz11091309580005-n1.htm

東京電力福島第1原発事故の調査を行っている衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会(川内博史委員長)は13日までに、東京電力が事故時の手順書の大半を黒く塗りつぶして同委に提出したとして、経済産業相に対して、東電に全面開示を命じるよう要請した。

東電が黒く塗りつぶしたのは、12日に提示した深刻な事故に対応した手順書(シビアアクシデント・マニュアル)と、2日に提示した事故時運転操作手順書」。

シビアアクシデント・マニュアルについては、表紙と目次でのA4判計3枚だけを非公開の同委員会理事会で委員に配布。目次の序文など50行のうち48行が黒く塗りつぶされ、その場で回収されたという。このため、経産相に対して、法に基づき東電に資料提出を命じるよう要請した。

東電では黒く塗りつぶした理由について、「知的財産が含まれているほか、核物質防護上の面からも公表できない」と説明している。

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黒塗りとか、先の戦時中と似たようなことばかり起こりますね。

で、「知的財産が含まれているほか、核物質防護上の面からも公表できない」って、ちょっと待ってくださいよ〜。

東電って、原発が事故ったときに「撤退したい」と政府に言って、菅首相に怒鳴られたでしょ、あの5億円の退職金もらってぬくぬくしてる清水元社長が!

仮にあのとき、撤退が許されてたら、それでも事故時の手順書を黒塗りしてたのか? マニュアルも何も提出せずに撤退するつもりだったの? んなわけないでしょ? それで今になって知的財産権だのテロ対策だの、なめたこと言ってんなよ。

もう、なにからなにまで、ふざけすぎ。
即刻、東電の解体、会長、社長以下、役員の逮捕・処罰を求めます。

フランスの原子力関連施設で爆発。そして、15.75ベクレル/kgで低レベル放射性廃棄物って! そして8.11μSv/hが計測されてる?

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フランス:原子力関連施設で爆発「放射性物質の漏出ない」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110913k0000m030115000c.html

【パリ支局】フランス南部のガール県マルクールにある低レベル核廃棄物処理施設「セントラコ」で12日正午前(日本時間12日午後7時前)ごろ、大きな爆発があった。少なくとも施設職員1人が大やけどを負って死亡、4人が重軽傷を負った。マルクール消防は「放射能漏れの危険性」を指摘したが、仏原子力庁は「当面は放射性物質の外部への漏出はない」(報道官)とし、原子力事故としてではなく、通常の産業事故として対応に当たっている。

現場は日本人観光客も多い観光地アビニョンから北約20キロ。発生から2時間半が過ぎた時点で、非常事態宣言や周辺住民らへの避難指示はない。爆発で火災も起きたが、事故発生から約1時間後に鎮圧された。

現地からの報道によると、爆発は12日正午前に発生。核廃棄物を熱で溶かす溶融炉内で起きた。遺体は完全に炭化しているといい、爆発のすさまじさを物語っている。

この施設は、原子力庁の研究センターや仏電力公社の子会社の核廃棄物処理会社などが運営し、原子力発電所の使用済み核燃料からMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を抽出する再処理関連施設。仏原子力関連企業大手のアレバ社などもこの施設を利用しているという。

現場は、複数の原子力施設が混在する核複合施設。東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発の事故以来、初めての原子力関連施設事故。

12日はウィーンで国際原子力機関(IAEA)の定例理事会が開会。IAEAは事故を受け、情報収集に乗り出した。

毎日新聞 2011年9月12日 21時23分(最終更新 9月12日 23時37分)

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「核廃棄物を熱で溶かす溶融炉内」で爆発が起きたのに、放射性物質の漏出は無いというのがよく分かりませんが、日本みたいに都合の良い大本営発表ではなく、本当のことであって欲しい。

Site de restitution Criter
http://criter.irsn.fr/exercice/acteur/

こちらのサイトはIRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)が運営しているフランス全土のモニタリングポストみたいです。今のところ、爆発が起きたマルクール周辺でも異常は無いようです。

パスタ料理を修得しようとしているのに、ヨーロッパの食材まで無くなったら、もう地球上から食べるもの無くなっちゃいますえ!

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追記:2011/09/13 1:52

仏核施設爆発:職員の遺体、放射性物質は検出されず
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110913k0000m030148000c.html

(一部引用)
原子力安全当局は「極めて低レベルの放射性物質が出た恐れがある」としながらも、爆発から約3時間半後には「事故は収束した」との見解を示した。仏原子力庁は、施設外への放射性物質の漏えいはないとしている。

現地からの情報によると、爆発は低レベルの金属製核廃棄物約4トン(約6万3000ベクレルに相当)を溶融炉で溶かす過程で発生。溶融炉は建屋内にある遮蔽(しゃへい)された空間に設置されており、爆発で遮蔽壁が吹き飛んだものの、建屋自体に大きな損傷はなかったという。爆発で起きた火災は、発生から約30分後に鎮圧された。

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ただちに〜。発表も日本じみてきました。ホントに大丈夫なの?

というか! 63000ベクレル/4トン=約15.75ベクレル/kg
日本の野菜の暫定基準はセシウムで500ベクレル/kgっすよ。
日本の食材の多くが、低レベル放射性廃棄物以上になるんですけど!?
これでいいの?

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追記:2011/09/14 23:34


施設付近での数値みたいですが、8.11という数字がなんなのかはよく分かりません。
一説によると、8.11μSv/hとも言われていますが、詳細は不明。

2011年9月12日月曜日

地球規模の汚染で、誰も刑事罰を受けないのか。

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Atmospheric dispersion of radionuclides
from the Fukushima-Daichii nuclear power plant
http://cerea.enpc.fr/en/fukushima.html

このサイトの下の方に、太平洋を挟んだ放射性プルームの広がりのシミュレーション動画があります。偏西風によって環太平洋地域にばらまかれた放射性物質の動きがよく分かります。単なる風向きのシミュレーションではなく、放出に合わせて作られているのがポイントです。

で、この地球規模の汚染に対する賠償はどうなるのでしょうか。日本が潰れるレベルになりそうですけど。

確かに、今回の事故の原因には、ゼネラル・エレクトリック社の欠陥設計があります。だから日本に欠陥原発を押しつけてきたアメリカとは話し合いする余地はあるかもしれない。でも、その欠陥は30年も前にアメリカの設計者が自ら指摘しているのです。それでも電力会社は、安全だと嘘をつき、GEのマーク1を使い続けてきた。明らかに犯罪です。

それなのに、いまだに誰も逮捕されないのは、なぜなのか。今仕事をしないで、検察は存在価値があるのか。それとも検察もグルなんでしょうかね。

東電、保安院、原子力安全委員会、政治家、官僚、自治体など、原子力行政に関わった人間のあぶり出しをすみやかに行い、そして死刑も含めた刑事罰が与えられるべきだと思います。そうしないと、今のおかしな状況から脱却できないし、日本人の目が覚めない。

刑事罰を受けるべき東電と保安院が、記者会見で「教えてやってる」ような態度をとり続けているのは、あまりにもおかしいことでしょう? 被災者が半年たっても避難所生活をしていて、東電元社長の清水正孝氏は、なぜ悠々とした暮らしを続けていられるのか。


被曝医療に携わってきた肥田俊太郎氏の発言によると、この秋から来春にかけて、健康被害が出始めるだろうとのこと。心臓疾患、肺、喉……、すでに報道されない健康被害は出ているんじゃないか、と思います。

西日本と東日本、東北と関東、消費者と生産者、学校と保護者、家族間などでも対立軸を作り出し、国民同士で諍いを生み出そうとしている向きもあります。被害者同士で怒りをぶつけ合っていては、本当に裁かれるべき人間の思うつぼです。

2011年9月11日日曜日

マスコミが首にできる大臣

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言ってる先から、鉢呂経産相が辞任しましたね。
こんなつぶやきがありました。

田中龍作
@tanakaryusaku
鉢呂経産相辞任。 「オレが大臣の首を取った」。 おそろしくレベルの低い政治部記者の高笑いが聞こえる。 この国は記者クラブと共に滅びるよ。

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そして、経済産業相臨時代理として指名されたのは藤村修官房長官です。
この人は原発新設を進める発言をしています。

着工済みは容認の可能性=官房長官が示唆-原発新設
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201109/2011090600661

マスコミ、官僚、電力利権、そして利用される政治家。
あーあ。


2011年9月10日土曜日

冗談のバカより本気のバカの方が怖い

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鉢呂氏「放射能うつす」と発言 政府、与党に進退論
http://www.47news.jp/CN/201109/CN2011090901000782.html

鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原発の視察を終えた8日夜、都内で報道陣の一人に防災服をすりつけるしぐさをし、「放射能をうつしてやる」という趣旨の発言をしていたことが9日分かった。与党幹部が9日夜、「事実なら厳しい」と述べるなど、政府、与党内に進退問題に発展するとの見方も浮上した。野党は「死の町」発言と合わせ、13日召集の国会で追及する姿勢を強めており、野田佳彦首相が厳しい判断を迫られる可能性も出てきた。

2011/09/10 00:07   【共同通信】

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正確な言葉は「放射能つけちゃうぞ」だったらしいですが、なぜか動画や録音が無いのが、松本龍氏のときとちょっと違いますね。ちょっと胡散臭さを感じつつも、それは置いておいて、本当に全国に「放射能をつけちゃう」人がいましたよね!

そう、細野原発担当相です。

放射能を日本全体で分かち合うことが国としての配慮、と細野大臣
放射能がれきを絶対に福島県外に運ぶ、と細野原発相

鉢呂氏の発言がホントならバカすぎるのは事実ですが、まあ冗談であることは分かる。「放射能つけちゃうぞ〜」と冗談を言うと叩くのに「分かち合おう、放射能!」と本気で言うとなぜかスルー。一体、この国の力点はどこにあるのか。

というか、この鉢呂氏はついこないだ「将来は脱原発すべきだ」と発言したばかり。今回の冗談だって「放射能は怖くない」とか「平等に被曝しようよ」とかいう発言に比べたら、まだ危険性を説いてる分だけマシなもんです。

といってもこの鉢呂氏を擁護する気はさらさらありませんよ。でも、民主党ってそんなのばっかりだから、ことさらこの人が飛び抜けてアホというわけじゃない。

将来は「脱原発」=上関の建設は困難-鉢呂経産相
http://noriyuki19100.iza.ne.jp/blog/entry/2433074/

実際のところ、これがバッシングの原因なんじゃないの?
ということは、野田首相自身も短命になりそうな?
まあ、その前に方向転換するかな推進派に。

国民は、本筋を見ておかないと。

2011年9月9日金曜日

プルトニウムが大気中に放出されたことを経産省が公表

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解析で対象とした期間での大気中への放射性物質の放出量の試算値(Bq)
http://www.meti.go.jp/press/2011/08/20110826010/20110826010-2.pdf

Np-239 7.6×10の13乗ベクレル(ネプツニウムは2.4日でプルトニウムとなる)
Pu-238 1.9×10の10乗ベクレル
Pu-239 3.2×10の9乗ベクレル
Pu-240 3.2×10の9乗ベクレル
Pu-241 1.2×10の12乗ベクレル

ニュースにならないようにこっそりと公表しています。とにかく、凶暴な毒性を持つプルトニウムが大気中に放出されたと経産省が公にしました。この分量はヨウ素やセシウムと比較すると少ないみたいです。

プルトニウムは微量でも肺に吸い込むと、アルファ線によって肺ガンが引き起こされます。経口摂取の場合は体外に排出されやすいようですが、呼吸による吸引が非常に危険です。

そして、東電や政府はアルファ線は測りにくいという理由で、食物や土壌のプルトニウム計測をしようとしていません。全国で燃やそうとしているガレキについてもです。

検出されたときにパニックが起こるのを危惧しているのか、それとも日本人に死んで欲しいと思っているのか。

半年経った現在も絶賛臨界・放出中。

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東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか

福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されていたことが9日、分かった。ヨウ素131はウランの核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっている。

奥州市下水道課によると、7月から8月11日まで汚泥採取を計5回行い、5回ともヨウ素131は「不検出」だった。だが、8月25日の採取分で、2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。厚生労働省が示す食品、飲用水などの暫定規制値は、乳児で1キロ当たり100ベクレル、成人は2000ベクレルで、それをはるかに超える数値が出たことになる。

同市下水道課では「原発関係とは思いますが、原因は分かりません。いまは数値が下がるのを待つしかない状況です。市民から不安の声も寄せられ、取り急ぎ、肥料原料の出荷をストップし、最新の調査結果を待っています」と話す。次回は12日に採取し、14~15日に結果を公表するという。

実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日~16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。直近では不検出か微量の検出にとどまっていた。

都下水道局では「原因は分からない。2週に1回のペースで調査を続けており、数値の推移を注視している」(広報サービス課)。8月下旬に採取した汚泥の調査結果は、9月9日に公表するという。

原発事故から半年近くたったいま、なぜこのような現象が起きたのか。元立正大学長で水環境科学が専門の高村弘毅氏は「ヨウ素131はウラン235の核分裂反応で生じ、半減期が短い。それが検出されたということは、その時期に新たに生成されたと考えるのが自然」と説明する。

福島第1原発から排出された放射性物質が、ピンポイントで降り注いだ可能性も「ゼロではない」としながらも、「そうした事実が東電から発表されていない以上、明確な説明はつかない」と語る。

夕刊フジの取材に対し、東京電力では「(原発敷地内の)モニタリングポストの値が排出限界値を超えた記録はなく、新たに放射性物質を排出した事実はありません」(広報部)とコメントしている。

【ヨウ素131】ウランの核分裂で生成され、半減期は約8日。ヨウ素133(半減期約20時間)とともに原子力発電所の事故でもっとも注目される放射性物質。甲状腺に集まる特徴があるため、甲状腺がんなどを引き起こしやすい。チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故では大気中に大量に放出され、幼児に甲状腺がんなどの機能障害を発生させた。

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世間は原発事故は収束したかのような雰囲気ですが、地下に落ちた核燃料は臨界を続け、今も新たな放射性物質を放出し続けています。

現政府には、一刻も早く、スズ棺の決断を下してほしいです。

2011年9月7日水曜日

住民の声で自治体は動く

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宮崎市 “がれき”受け入れず
http://www.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/5065427361.html

東日本大震災の被災地で放射性物質を含んだがれきの処理が課題となる中、宮崎市は、将来、国から廃棄物の処理について打診を受けても、安全性が保証されないかぎり受け入れない方針を固めました。経済産業省によりますと、国は来年以降、福島県や周辺の被災地で出たがれきなどの廃棄物を全国の市町村で分散して受け入れてもらう方針です。

これに向けて国は、ことし4月、全国の自治体の受け入れ可能な量を調査し、宮崎市は埋め立て施設などで年間およそ9000トンを受け入れられると回答していました。

しかし、その後、がれきの一部から、原発事故で放出されたと見られる放射性物質が検出されたことなどから、宮崎市は、将来、国から被災地の廃棄物の処理について打診を受けても、受け入れない方針を固めました。

宮崎市によりますと、被災地から市内に避難している人などから、これまでに10件ほど廃棄物の受け入れに反対するメールが寄せられているということです。

宮崎市廃棄物対策課は、「被災地を支援したい気持ちは強いが、安全性の保証がない以上、現状のままでは受け入れられない」としています。09月07日 09時19分

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大垣市は受け入れず 災害廃棄物、市民に配慮
http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20110827/201108271112_14770.shtml

大垣市の小川敏市長は26日、東日本大震災で発生した生ごみや紙類などの災害廃棄物を受け入れない方針を明らかにした。近く県を通じ環境省に伝える。

同市は5月に環境省の調査に対し、「被災地(収集場所)証明」や廃棄物が放射能汚染されていないことを条件に、同市米野町の市クリーンセンターで生ごみなどの受け入れを可能と回答していた。同市内にはがれきの受け入れ施設はない。

これまでに受け入れの打診や要請はなかったが、国の安全基準が明確でないことや、市民から受け入れを不安視する問い合わせが数件あったことなどから方針を転換した。

小川市長は「支援したい気持ちも強いが、市民の心配、不安も大きい。安全性が確保され、市民の理解が得られるまでは自粛したい」と話した。

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市民が不安・反対であることを伝えることで、自分の住む町に放射性廃棄物が入ってくるのを防ぐことができます。宮崎市はメール10件、大垣市は問い合わせ数件です。これほど住民の声は自治体にとって大切なのです。まあ首長にもよるでしょうけど。

放射性物質がやっかいなところは、何をしても無くならないということです。崩壊を繰り返して半分になるまでにセシウムは30年、プルトニウムは2万4000年かかります。それでも半分です。日本政府、各自治体は、これを全国のあちこちにばらまこうとしているのです。

放射性物質に汚染されたガレキやゴミを燃やすと、細かなパーティクルとなって、町中に広がります。畑に降り落ちて食べ物を汚染し、人々の肺に入って内部被曝を引き起こします。それでも放射能は無くなりません。次々と人や町に放射能がリサイクルされていくのです。

電話でもメールでもFAXでも、自分の住む市町村に意見を伝えてください。
自分と家族の命が掛かっているのですから、誰かがやってくれるだろうと考えないように!

国産タバコは危険です。(1年後から?)

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黄色種葉たばこ(乾燥済)の放射性物質検査結果
http://www.jti.co.jp/news/radiological_inspection/pdf/20110906_02.pdf

クリックで拡大

(一部引用)
・検査対象地域: 茨城県・栃木県・千葉県・静岡県
※福島県については、原子力発電所事故の影響により本年の耕作を休止しています。
※今回検査の対象とした県は、過去に野菜類等について放射性物質による出荷制限、または出荷自粛が行われた実績のある県です。
・検査点数: 下記市町村別のサンプル(乾燥済)計35点の調査を実施
・検査対象物質: 放射性セシウム134、放射性セシウム137、放射性ヨウ素131
・社内暫定基準値:放射性セシウム:500Bq/kg、放射性ヨウ素:2,000Bq/kg
※葉たばこは、食品でないため食品衛生法上の暫定規制値のような摂取制限の基準はありませんが、社内暫定基準値として、野菜類の基準と同じ数値を使用しております。検査にあたっては、乾燥済葉たばこ1kg当りの放射性物質を測定しており、これは、生葉では10kg当りの数値に相当します。なお、当該基準値を超過した葉たばこは購買・使用しないこととしています。
・検査機関及び検査機器: 当社研究所、ORTEC社製ゲルマニウム半導体検出器

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セシウムが含まれているタバコの葉が出回ります。
食べ物と違い、タバコの煙は肺に行きます。その後の挙動ははっきりしませんが、体に良いということはないでしょう。もし検出できないプルトニウムが含まれていた場合は、極めて危険だと思われます。

タバコを吸う人は、国産でなく海外産の葉を使ったものを吸った方が良さそうです。あと、近くで国産タバコを吸っている人がいたら、あまり近づかない方がいいかも(追記参照)。特に子供は。これは数年後に問題になると思います。

ちなみに、私は今年の4月まで禁煙十ヶ月半でした。でも、つい避難先で吸ってしまい、またスモーカーに逆戻りしてしまいました。銘柄はアメリカンスピリット(海外産のタバコ葉をブレンド)です。

なので、近いうちにもう一度、やめようと思っています。やめるのにいろいろ準備が大変なんだよねー。

追記:2011/09/07 12:37

JTに問い合わせたところ、たばこ葉が製品に使われるまでには1年〜1年半ほどの乾燥・熟成の工程があるとのことです。ただ、部位によってはそれほど乾燥させなくても良いものもある、と。本格的には1年後からが怖いですね。

2011年9月6日火曜日

内部被曝の尿・母乳検査が受けられます。

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自分や子供がどれだけ内部被曝しているのかは気になります。
下記の機関で母乳検査・尿検査をすることができます。

内部被曝検査センター
http://www.naibu-hibaku.jp/


福島県に住んでいる人は、尿検査18000円、母乳検査15000円。
その他の人は、尿検査24000円、母乳検査20000円です。


NaI(Tl)シンチレーションによる簡易的な検査方法で、ヨウ素とセシウムを検出します。
残念ながら、ストロンチウム、プルトニウムは検出できないようです。
定量限界は20Bq/Lとのこと。


避難区域に住んでいる人は領収書と検査結果を提出すれば、東電からの保証金が支払われます。

(上はネット上の情報を見ると、信用できるかどうか怪しくなったので、線を入れました)

より詳細な検査をしたい場合は、理研分析センターで行えます。
ゲルマニウム半導体検出器での精密な核種の分析をしています。
ただ、試料が500ml〜2L必要となります。

株式会社理研分析センター
http://riken-ac.com/products_11.html

・目標検出下限 0.50 - 0.30 Bq/kg   試料量 2000 ml
・目標検出下限 0.50 - 0.30 Bq/kg   試料量 500 ml
・目標検出下限 0.29 - 0.10 Bq/kg   試料量 2000 ml
・目標検出下限 0.099 - 0.050 Bq/kg  試料量 2000 ml

こちらは食品の検査も行ってますが(12000円〜)、
尿・母乳検査は、通常22000円、精密30000円のようです。
オムツに付いた尿検査などにも対応してくれるみたいです。

被曝検査といえば、ホールボディカウンターが知られていますが、
これは大量被曝を想定したものらしく、誤差が大きいと言われています。
尿検査の方が、手軽に検査できる感じです。

検査結果は、後々役に立つこともあるかと思います。
心配な人はぜひ!

良心を利用するプロパガンダのからくり

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本題の前にちょっと意見を。
まあ何度も言ってることなんですが。

武田教授、児玉教授をはじめ、多くの人が汚染地の除染をするべきだと言っています。私も除染は必要だと思います。ですが、それは人を移動させた後にするべきだと思うのです。児玉教授は「どんなに除染しても0.5μSv/h以下にすることは難しい」と言っていました。私は0.5μSv/hの土地で子供を育てようとは思いません。

人の移動が必要な地域を決定するのは難しいと思います。私個人的には0.6μSv/hが目安になると考えています。従来の法律上の放射線管理区域に当たるからです。人の移動は国が率先してやるべきですが、それを待っていては、子供たちから病気になっていくでしょう。

─────────────────────────

興味深い記事がありました。

以下には、有事の際に国民を洗脳するためのプロパガンダの手法が書かれています。ちょっと長いですが、転載歓迎とあるので、引用させてもらいます。赤文字の色は私が付けました。

今何がおきているのか―流布される「不幸の均霑(きんてん)」プロパガンダ
https://sites.google.com/site/livingwithfukushima/literature/critics/yoshida

■なぜ騙されるのか、怒らずに従うのか

当初から噂されそのように語られてきたことではあるが、東京電力の計画停電がやらせであったことを東京新聞など地方紙が2011年5月12日朝刊で一斉に伝えた。

「狙いは原発存続?よぎる計画停電」(『北陸中日新聞』2011年5月12日:朝刊)
これを読んで騙されたと怒る声があるが、それではなぜ多くの人は計画停電のさなかにはいとも容易く騙され、デモを起こしたり抗議の声を上げたりすることもなく、不平を言いながら、あるいは「被災者の苦労を思えばこれくらいの不便は」「被災地の復興につながるのなら」と進んで計画停電を受け入れたのか。

上の記事中に「福島第一原発事故後の世論調査でも『原発の廃止.減らす』よりも『増設.現状維持』との回答が多かったのは、国民や産業界が計画停電で不便を被ったことが一因とみられている。」とあるように、なぜ多くの人は計画停電を受忍して従うことによりこのようなマインド・コントロールをいとも簡単に受けてしまったのか。

また、福島で避難しようとする住民に「逃げるな」との罵りが家族や周囲の人間からなぜ発せられるのか。福島産の牛乳、農産物、肉、卵などを給食で食べさせる学校に対し、弁当や水筒を持たせようとする親の配慮を多くの学校教師が特例は認められないとして断固として禁じるのはなぜなのか、またそう言われた親たちの多くが戦うことができず泣き寝入りしてしまうのはなぜなのか。

産経新聞が報じるところが本当ならば、福島第一原発の立地となった地域の住民が東京電力に謝罪や補償を求めることに対し、県の他地域の住民たちの間に怒りをもって批判する声があるのはどういうことか(脚注記事)。

事故以来、このようなおかしなことが起き続け、多くの人々がそれを根本的に批判・糾弾できないまま、嫌々ながらあるいは進んで受け入れて日々を過ごしている。一体今何が起きているのか。

■支配の常套手段:「不幸の均霑(きんてん)」プロパガンダ

このことの答えを求めて思いを巡らしていたとき、ある文章に出会い、そこに問題を解く鍵が書かれているのを発見した。以下に紹介する書評がそれである。

権力が民衆を支配するとき権力への怒りの矛先を民衆同士に向かわせ、民衆同士を分断し反目させることが常套手段であることは重々承知していた。しかし、ここではそのことについてさらに掘り下げて、その支配を可能にする手法とそれを一旦受け入れた民衆の思考・行動について短い文章でありながらはっきりと説明してくれている。

お読みいただきたい。

どくしょ室

『戦争と日本人―テロリズムの子どもたちへ』
加藤陽子 佐高信著 角川学芸出版
近現代史に探る戦争への道

「テロリズムの子どもたちへ」という本書の副題について、著者の一人である加藤陽子はこう述べている。「現実に対する義憤や短慮によって、未熟なものたち―子どもが早まって事を起こし、その結果、本来は歴史が必要とした『大人』の死体が累々と横たわる風景があまりに多かった」

本書は「そのような『子ども』を生み出さない、産み落とさない社会を祈念して書かれた」という。逆に言えば、今の日本の状況が戦争前夜であったテロの時代に似てきたということであろう。

近代日本の歴史を振り返れば、暗殺された政治家にはある共通点がある。外交においては国際協調、内政においては議会重視を唱えた面々が実に多いのだ。排外主義に燃える目からすれば、国際協調や議会重視の姿勢は妥協や屈服と映りやすい。最近の例でいえば、尖閣諸島での中国漁船衝突事件をめぐる世論の反応がまさにそうだった。

こうした排外主義的ナショナリズムを自然発生的なものとみてはいけない。著者が言うように、「『子ども』たちが、権力者の思惑にかなり仕組まれた形の報道を受け、そこに乗っかってテロリストになっていく」構図を見抜く必要がある。

徴兵制研究の著作がある加藤は、「不幸の均霑(きんてん)」というキーワードを使い、近代日本国家が戦争遂行に合意を得ていったプロセスを説明している。わかりやすくいうと、「不幸を公平に分かち合う」と装うことで、国民の不満を吸収する手法だ。

たとえば、徴兵制の歴史は免役条項を外していった、ある意味「公平の歩み」であった、と加藤は言う。もちろん政府の狙いは兵力の拡大にあるのだが、本当のことを言うと国民の支持は得にくい。そこで政府は「特別扱いをなくし平等にする」というレトリックを全面に出した。そうすることで「何であいつらだけ兵役免除なんだ。ずるい」という大衆感情を巧妙に取り込んでいったのである。

このような手口は、現在猛威をふるっている既得権攻撃(公務員叩き、農家叩き、「在日」叩き等々)とまったく同じものだ。人々を分断し争わせるのは、国家が権利のはく奪を行おうとするする際の常とう手段であることを、私たちは歴史から学ぶ必要がある。

「国民の正当な要求を実現しうるシステムが機能不全に陥ると、国民に、本来見てはならない夢を擬似的に見せることで国民の支持を獲得しようとする政治勢力が現れないとも限らない」。加藤のこの指摘はすでに現実のものとなっている。

だからこそ、対談者の佐高信が力説するように“メディアの熱狂に踊らされず、自分の頭でじっくり考える資質″が求められている。本書からは、現在につなげて歴史をみる視点と発想を学びたい。  (I)

『週刊MDS』2011年5月20日第1182号
MDS新聞社発行

この本『戦争と日本人―テロリズムの子どもたちへ』は東京電力福島第一原子力発電所事故以前に書かれたものだが、事故後起きていることがらを何と正確に解き明かしていることだろうか。

権力が民衆に苦痛を受容させるとき正面からそれを要求したのでは反発を買い成功しない。そこで、非常有事に権力は「不幸の均霑(きんてん)=不幸を公平に分かち合うこと」というレトリックを使ったプロパガンダを流す。その途端に不思議なように民衆はそれを受け入れ、苦痛を強いる権力に対してではなくその苦痛を少しでも免れようとする同胞に怒りを向けるようになる。太平洋戦争末期に「欲シガリマセン勝ツマデハ」「一億火ノ玉」「一億玉砕」などのスローガンが流布され、それに異を唱える者たちは「非国民」との罵りと排斥を受けたのが分かりやすい例だ。

■大手を振ってまかり通る「不幸の均霑」プロパガンダ

放射線量が高い地域の農産品、畜産品、水産品を買わないようにする当然の消費行動を、国や福島県他の自治体や福島JA五連などは「風評被害」と呼び、マスメディアもその語を垂れ流して、被害者の怒りを見当違いの方向に向けて煽り、一方消費者たちに理不尽な罪責感、加害者意識を植え付けている。正に「不幸の均霑」プロパガンダそのものである。

このレトリックがどれほどの力を持っているかを垣間見ることができる記録がある。

「2011年3月21日14時-山下俊一氏・高村昇氏『放射線と私たちの健康との関係』講演会(後半)」がそれだ。

政府、福島県の説明に納得できず福島県放射線健康リスク管理アドバイザー山下俊一を問い詰めていたはずのフロアの質問者が、山下のレトリックに赤子の手をひねるようにしてやられる瞬間が記録されている。以下の部分だ。

山下:(略)じゃあ、今ここで汚染されたミルクを飲みなさいと言って、みんな飲むでしょうか。飲まないですよね。福島県民だけにそういう辛い思いをさせるということは許されません。日本国民が全部がこれは分かち合うべきだと思います。だからこそ、風評被害を減らすために私達はここに来ています。枝野官房長官には今日連絡しましょう。ここに来て食えと。まさにそういうことですよね。

Q3:一番最初に食べてほしいし、飲んでほしい。

山下:はい、そう伝えますので。ありがとうございます。

福島県民だけが辛い思いをすることは許されない、日本国民全員が汚染されたミルクを飲むべきである、枝野氏はその筆頭になるべきであるとの魔法のことばを聴いた途端、誰が加害者であり責任を取るべきかの判断が曇り、不安と怒りが福島以外に住む市民と枝野氏に向けられることになる(目の前にいる山下こそが恐ろしい敵の使者であるのに!)。驚くほど短いことばで成功した見事な洗脳の手口だ。
山下が福島県に呼ばれたのは彼が放射線影響研究所、ICRP、IAEAの代弁者だからというだけでなく、このような悪魔的な話術を持つ人物だからという理由からでもあるのではないか。

■私たちには免疫があるわけではない

見てきたようなプロパガンダが機銃掃射のようにメディアを通し、また日常会話の中で繰り返される日々を私たちは今生きている。情報・知識を蓄えればこのような思想宣伝に対抗できると考える向きもあるかもしれないがそれは楽観的にはすぎまいか。

太平洋戦争中、ヒューマニスト、社会主義者、キリスト者など十分の知識を得ていたはずの知識人たちが次々と転向し大政翼賛会になびいていったのは何も治安維持法による弾圧の恐怖のゆえからだけではあるまい。悲惨を極める前線の戦況を聞けば聞くほど、批判的な発言をしてはならないと良心の怯えを覚え、思想と言論の自由が脅かされても多少のことは我慢しなければならないと自らを規制して体制への隷属を受け入れたのではなかったのか。

「不幸の均霑」プロパガンダは感情に訴え知性を麻痺させる点において実に恐ろしい。私たちには免疫があるわけではない。目覚め続けなければ私たちはいとも容易くその魔の手に落ちてしまう。

ひとつの例を取れば、放射性物質が降下した被災地のがれきを被災地以外の都道府県が受け入れなければ被災地は復興できない、放射能被害をこれ以上被災地にだけ押し付けて涼しい顔をする気かと恫喝されたときに、被災地以外の住民たちは心の責めを感じずに抵抗できるだろうか。また、一旦「NO」と言った後にがれき処理ができないゆえに悲惨な状態のまま捨て置かれ続ける被災地の姿が延々と伝えられるようになり、被災者の怒りの声が伝えられるようになってもなお私たちのひ弱な良心は持ちこたえられるだろうか。

「がんばろう日本」との情緒的なスローガンは、裏を返せば地震、津波、原発事故による被害に関しては「一億総懺悔」をしてその不幸を民衆全員で負うべきであるというプロパガンダだ。

反原発行動の中で「私たち東京の人間のために電気を作っていた福島の原発であんなことがあって申し訳ない」「今まで無関心ですみません」というようなことばが聞かれる。事故の悲惨そして降り注ぐ放射性物質の嵐を見て誰が心の責めを感じずにいられよう。しかし、そのような良心的な思いから来る罪責感にも「不幸の均霑」プロパガンダが付け入る隙を狙っていることを押さえておこう。

反原発・脱原発の素朴な思いを結集していくなら社会は大きく変わると言う人もいる。しかし、目を覚まして自らの知性と感性を武装しなければ落とし穴はすぐそこに待っている。問題の構造に対する理解を曖昧にすまい。加害者と被害者の区別をはっきりとさせ、責任を負うべき者にそれを負わせよう。そのためにこそ、被災者、原発事故被害者たちと連帯しよう。

注:

「対立生む“原発の恩恵”遠方住民『手厚い補償 被害者ぶるな』」(『産経新聞』2011年5月18日朝刊)

工程表は示されたが、原発周辺の住民にとっては、不自由な生活にはっきりとした出口が見えたわけではなく、抱えるストレスは大きい。福島県内では、原発立地で経済的な恩恵を受けてきた、受けなかったといった認識の違いが、感情的対立すら生じさせている。(小野田雄一)

■土下座に違和感

「避難所で東電の社長に土下座させた人たちは、これまで東電に食べさせてもらってきた人たち。地元に原発を誘致した経緯もある。土下座の強要には違和感を覚える」

原発から約60キロ離れた福島市内で飲食店を経営する男性(40)はそう話す。震災と原発事故で、売り上げは昨年の3分の1程度に落ちたという。

「原発で恩恵を感じたことは一度もないのに、損害を受けている。原発近くの人は手厚く補償されるだろうが、うちがつぶれても補償されるのか。理不尽だ」

原発から離れた地域の少なからぬ住民には、こうした思いは共通する。

■累計2700億円

原子力や火力発電所などが立地している地域は、国から「電源立地地域対策交付金」など、さまざまな交付金を受けられる。

交付金は周辺自治体に直接交付されるものもあるが、広く県全体に渡るものもある。福島県によると、各種交付金の平成21年度の総額は計約145億円。

このうち、県に交付された「電力移出県等交付金」は計62億円で、県は約52億円を公共事業に投じた。残る10億円は県内の大半の自治体に分配した。県が昭和49〜平成21年度までに受けた交付金の総額は、約2700億円になるという。

県には電力会社から「核燃料税」も入る。原子炉に挿入された核燃料の価格と重量に課税されるもので、15〜18年度では計約103億円。多くが県内の道路や橋、河川などの整備費のほか、福島空港の管理費、県立病院などの運営費、警察費など、県民全体のサービス向上に充てられた。

だが、「原発が県にどんな恩恵をもたらしてきたかを知っている県民は少ない」(県幹部)というのが現実だ。

■しっかり周知を

原発の住所地でもあり、現在は町役場ごと会津若松市に避難中の大熊町役場には、「原発で恩恵を得てきたのに、事故でほかの地域に迷惑をかけ、今さら被害者ぶるな」といった批判の声が届いているという。

町幹部は「雇用や、町から住民への教育費や医療費の補助など、確かに他地域より恩恵はあった」と認めつつ、「恩恵が県全体にも及んでいることを知らない人も多い」と戸惑いを隠せない。

ある県幹部は「原発の恩恵がリスクと釣り合ってきたのは、“安全”という前提があったからこそ。これまでの経済的恩恵とは桁違いの損害が出ている」と話し、立地地域も被害者だと強調する。その上で、「県民対立や国民からの批判を防ぐためにも、濃淡はあるにせよ原発の経済的恩恵が、特定の地域だけのものでなかったという事実をしっかり伝えていきたい」と話している。

2011年9月5日月曜日

放射線が測定できるiPhoneアプリ! 85円!

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85円で放射線が測定できるiPhoneの放射線測定アプリが登場しました。

どうやら、カメラの撮像素子に使われている半導体でγ線を検出しているようです。カメラ機能と、GPS機能も使ってるみたいです。メカニズムはさっぱり分かりませんが、測れりゃなんだっていいのよ。

高線量の場合はAlertモードで30秒ほどで測定できますが、低線量の場合はMeasureモードで、1時間〜数時間かかります。

就寝時やバッテリー充電時など、数時間置いておくときに測ると良い、と画面に書かれていました。測定結果をセーブすることもできます。

Measureモードで私の東京の部屋を測ってみたところ、1時間半かかって値が落ち着きました。時間は掛かりましたが、結果は、十ウン万円の堀場製作所のRadiとほぼ同じ値。


注意点としては、カメラのレンズを紙などとテープで隠してしまう必要があります。ちょっとでも光が入るとダメみたい。


ちゃんと隠れているかどうかは、グリーンのランプで教えてくれますが、これは結構しっかりふさがないといけなくて、途中で光が入ると、最初からやり直しになってしまうこともあります。コピー用紙1枚程度だとダメ。紙黒いテープで貼るといいかも。あと、バッテリーを結構使うのと、iPhone本体が熱くなることがちょっと気になりました。

ちなみに私のiPhoneは3GSです。iPhone5が出たら換えようと思ってます。

ネット上では詐欺商品じゃないか、という噂もあるようですが、数値の動きを見てると、ちゃんと測っていると思います。1回だけしか試してないので、もうちょっと線量の高い場所で確認したいところです。

まあ、詐欺じゃなければ、85円でこれは価値があります。
自宅やオフィスなど、時間がとれる場所での計測なら、充分使えそうです。

つーか、iPhoneの撮像素子でこれだけのものが作れるのなら、カメラメーカーが本気出したら、超高精度な放射線測定器が作れるんじゃないの? キヤノンさん。

Geiger Camera - ガイガーカメラ (Version 1.0) App
カテゴリ:ユーティリティ
価格:¥85
デベロッパ名:Senscare
リリース日:2011/07/15
対応デバイス:全機種
現Ver.の平均評価: (4.0 / 11件の評価)
通算の平均評価: (4.0 / 11件の評価)
Game Center:非対応
 

2011年9月4日日曜日

放射能を日本全体で分かち合うことが国としての配慮、と細野大臣

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細野大臣 最終処分場は県外で
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6055362251.html

原発事故で放射性物質に汚染されたがれきや土壌の最終処分場について細野環境大臣は4日の会見で「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮だ」と述べ、福島県以外に設けたいという考えを示しました。

これは4日行われた就任会見で、細野環境大臣が明らかにしました。原発事故で放射性物質に汚染されたがれきや放射性物質を取り除く除染作業で出た土壌などの処分をめぐっては、先月、菅前総理大臣が福島県の佐藤知事に対し、一時的に管理する中間貯蔵施設を県内に整備する方向で検討していることやその施設を最終処分場にすることは考えていないという意向を伝えています。

4日の会見で細野大臣は、中間貯蔵施設について「具体的な場所や保管しておく期間については地元の理解がなくては進めることができない」と述べ、施設を設ける場所などについては今後、地元と十分話し合ったうえで決めたいという考えを示しました。

また、最終処分場については中間貯蔵施設とは別だという認識を示した上で、「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮ではないかと思っている。福島を最終処分場にはしないということは方針としてできる限り貫きたい」と述べ、福島県以外に設けたいという考えを示しました。

09月04日 16時42分

─────────────────────────

以前から、絶対に放射性廃棄物を県外に持ち出す! と言ってる細野氏。

「福島の痛みを日本全体で分かち合うことが国としての配慮だ」

これを、もし本気で言ってるなら、アタマがおかしいし、福島に中間処理施設を作るための方便だとしたら、福島県民をバカにしてる。何をどう考えても、汚染源に近い場所で処分するしかないでしょ? 正直に言え!

日本人がエボラ出血熱にかかったら、日本全体でエボラ菌を分かち合うんでしょうか? いや、それもマジでやりそうで怖い。

ベクレルフリーを目指す

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料理初心者の私でも作れるベクレルフリーのペンネアラビアータ。
けっこうな頻度で作ってます。
他にペペロンチーノ、トマトスープのスパゲティも作りました。

材料
オリーブオイル(イタリア)
にんにく(中国)
鷹の爪(中国)
ローレル(トルコ)
塩(ドイツ)
ブラックペッパー(マレーシア/インド)
バジル(エジプト)
ランチョンミート(デンマーク)
粗越しトマト(イタリア)
ペンネ(イタリア)
水(ROろ過ピュアウォーター)

水以外は完全外国産です。ランチョンミート(スパム)を軽く焼いてから入れているのですが、食感が柔らかいのがちょっと不満。福岡なら九州産のベーコンが手に入るのだけど。本格的にするならイタリア産のパンツェッタを使うのが良いみたいです。好みでパルメザンチーズをかけて。茹でる水もピュアウォーターを使ってます。あんまり大きくない鍋で。

美味しく作るコツはオリーブオイルをたっぷり入れて、冷たい状態からニンニク、鷹の爪を投入する。コトコト煮込んでトマトの水分を飛ばす。あとはバジルをたっぷり。

2011年9月2日金曜日

自然放射性物質と人工放射性物質のちがい

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放射線と放射性物質は違います。
そして自然放射性物質と人口放射性物質も違います。

下の動画は微量放射線の遺伝的影響の研究で知られる市川定夫博士の講義です。
人口放射性物質が危険であることを説いています。
5分ほどの動画です。


こちらに文字起こしがあったので見やすく改行して引用させてもらいました。

(ナレーション)
 原発が放出する放射能を、ことさら自然放射能と比較して見せる。このような比較に意味はあるのだろうか?

(講義)
原発を推進する側はいつもこのように書く。「人工放射線/自然放射線」

カリウム40といったものが、昔から天然にあったので、全生物は、そういった危険なものは蓄えない、という形で適応している。

生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐり抜けてきたものしか生き残っていないという形で、結果として適応しており、自然の放射性物質を濃縮して蓄えるという生物は一つもいない。

ところがヨウ素。天然のヨウ素はすべて非放射性。放射能の無いヨウ素だから生物は安心して何百万倍も濃縮したし、人間は安心して甲状腺に集めて利用しているわけです。安全だったからそれは優れた性質になり得た。

その安全だった元素に放射性の核種をつくったらダメなんです。

濃縮するものを考えてみると、いままでその元素には放射性がなかった、そういう元素に放射性のものを作ったときに濃縮する。

セシウムも、天然のものは非放射性ですから、入ってきても何も怖いことはない、勝手に入れば良い。 ところが、放射性のセシウムを原子炉が作り出すものだから、ジワジワ蓄えられてしまう。

ストロンチウム90もそうです。天然のストロンチウムは非放射性でカルシウムに性質が似ていてカルシウムのあるところ(骨)にストロンチウムは全部いつでも入って来ます。天然のストロンチウムが入ってきてもいっこうに構わない、非放射性ですから。

ところが原子炉の中で、ストロンチウム90、放射性のストロンチウムを作ると、それが骨の中に入ってしまう。 ストロンチウム90の半減期は28年ですから、0歳のときに骨の中に入ってしまえば、その人は28歳になっても骨の中にまだ半分残っていることになる。中から被曝を与える。

ストロンチウムが入ると、白血病や骨髄腫になりやすいというのは、それなんです。骨に入って至近距離から骨髄に放射線を照射しているわけですから。 これまでその元素に放射性がなかったものに放射性のものを作ったときに、濃縮する。それが人工放射能の濃縮。

天然の放射能に濃縮するものはないというのは適応の結果。 我々が進化と適応の過程で一回も遭遇したことがない、原子力が始まってから初めて出来たものに対して、我々はそういった適応を持っていない。

昔は、人工放射能と自然放射能は同じようなものだと考えられていた時が一時期あった。私もそう習っていたしそう思っていた。 なぜなら、ウランの核分裂の結果できる人工放射性核種も出す放射線はα線かβ線かγ線なんです。天然にある放射線もα線かβ線かγ線なんです。出す放射線は同じなんです。

最終的に生物の細胞に傷をつけるのは放射線ですから、放射線が同じなら人工でも自然でも同じじゃないかと昔は考えていた。 ところがそれは間違っている。挙動の違いがあったわけです。濃縮するかしないかという。

それがわかった後なのに、推進派は今度「人工/自然放射性核種」がダメとなってわざと「人工放射線/自然放射線」へ持っていく。放射線の問題にしていく。

人工の放射線でも例えば医療の放射線を出してきたり、天然に宇宙から飛んできている放射線も、放射線は放射線で皆さん傷つけているんですよ、人工にも自然にも差はありませんよ、と。

放射線を取り上げたら差はありません。ここには差はないんです。 だけど放射線が同じか違うかでは無かったんです。放射線を出す能力を持った放射性核種が、我々の中で蓄積するかしないかの違いなんです。

(イラスト)
人工放射能は体内に濃縮・蓄積する
自然放射能は体内に濃縮・蓄積しない

(ナレーション)
ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウム90といった人工放射能(人工放射性核種)は、生体内に濃縮・蓄積し、生物がこれまで適応してきた自然放射能とは比較できない影響を人体に及ぼす。

2011年9月1日木曜日

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき

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ナチ党が共産主義を攻撃したとき、
私は自分が多少不安だったが、
共産主義者でなかったから何もしなかった。

ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。
私は前よりも不安だったが、
社会主義者ではなかったから何もしなかった。

ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。
私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。

ナチ党はついに教会を攻撃した。
私は牧師だったから行動した。
───しかし、それは遅すぎた。

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき
───マルティン・ニーメラー

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ドイツのルター派牧師であり反ナチス行動で知られるマルティン・ニーメラーの詩です。

自分と関係の無い人々の苦しみは、なかなか共感できないものです。でも、それを見過ごしていると、回り回って自分の元にやってくるという教訓を含んでいます。

これは多分に、想像力と無関心、そして正常性バイアスと同調圧力の問題です。

─────────────────────────

ユダヤ人狩りが始まる直前に難を逃れた人もいます。

皮肉なことに、核分裂のアイデアを歴史上初めて考え出した物理学者のレオ・シラードもその一人です。

ナチスが台頭してきた当時ドイツにいた彼は、ナチスの危険を友人たちに説いてまわり逃げるようにすすめたが、誰も相手にしなかった。しかたなく、シラードは一人でウィーン行きの汽車に乗った。その翌日からユダヤ人への粛清が始まった。

ダイアローグ研究会講義録「レオ・シラードの思想と生涯」田口ランディから引用)

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