2017年12月4日月曜日

維持費に1日5000万円かかるもんじゅ、設計で廃炉想定せず。ナトリウム搬出困難

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もんじゅ
設計で廃炉想定せず。ナトリウム搬出困難

 廃炉が決まっている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっていると、日本原子力研究開発機構が明らかにした。放射能を帯びたナトリウムの抜き取りは廃炉初期段階の重要課題だが、同機構が近く原子力規制委員会に申請する廃炉計画には具体的な抜き取り方法を記載できない見通しだ。
     通常の原発は核燃料の冷却に水を使うが、もんじゅは核燃料中のプルトニウムを増殖させるため液体ナトリウムで冷やす。ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こす。もんじゅでは1995年にナトリウムが漏れる事故が起き、長期停止の一因になった。
     原子力機構によると、直接核燃料に触れる1次冷却系の設備は合金製の隔壁に覆われ、原子炉容器に近づけない。また、原子炉容器内は燃料の露出を防ぐため、ナトリウムが一定量以下にならないような構造になっている。このため1次冷却系のナトリウム約760トンのうち、原子炉容器内にある数百トンは抜き取れない構造だという。
     運転を開始した94年以来、原子炉容器内のナトリウムを抜き取ったことは一度もない。
     原子力機構幹部は取材に対し「設計当時は完成を急ぐのが最優先で、廃炉のことは念頭になかった」と、原子炉容器内の液体ナトリウム抜き取りを想定していないことを認めた。炉内のナトリウムは放射能を帯びているため、人が近づいて作業をすることは難しい。
     原子力機構は来年度にも設置する廃炉専門の部署で抜き取り方法を検討するとしているが、規制委側は「原子炉からナトリウムを抜き取る穴がなく、安全に抜き取る技術も確立していない」と懸念する。
     もんじゅに詳しい小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「設計レベルで欠陥があると言わざるを得ない。炉の構造を理解している職員も少なくなっていると思われ、取り扱いの難しいナトリウムの抜き取りでミスがあれば大事故に直結しかねない」と指摘する。【鈴木理之】

    2017年5月10日水曜日

    地方紙「放射能拡散するかも」→謝罪→セシウム3〜9倍に

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    福島・浪江の火事「放射性物質拡散」コラム掲載の和歌山地方紙「紀伊民報」が“謝罪”
    http://www.sankei.com/affairs/news/170508/afr1705080012-n1.html


    浪江・十万山の山林火災 放射性セシウム、3~9倍に上昇 /福島

    *  *  *

    紀伊民報のコラムでは放射性物質拡散の「可能性」を言っただけで、謝罪するはめに。もう今や放射能について話すこともできない世の中になったようです。原発が爆発して、収束もしてない国なのにね。

    2017年2月2日木曜日

    530シーベルトでいまさら慌ててるの?

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    2号機の格納容器内の放射線量が530シーベルトあったと報道されたことで、ちょっと世間がざわついてますが、「何をいまさら」という気分でいっぱいです。

    もうあの事故から6年経ってるんですよ。メルトアウトしてることもわかってるんだから、格納容器内を突き抜けてるのも分かってるでしょ?

    燃料が溶けて出たんだから放射線量が高いのは「当たり前!」なんです! まあ、危険なことには違いないので、いまさらでも騒いでもらって結構ですが。

    530シーベルトという数字は、むしろ私は低く感じました。これは、燃料の核反応がかなり低い状態だからなのか、測定した場所が大きな燃料デブリと離れていたか、という予測が立てられます。

    530シーベルト/hなんて、うんこを流したあとのトイレの匂いみたいなもんですよ。まあその匂いだけで、人は即死しますけど。

    上の画像は格納容器内部の写真ですが、つなげてみると大きな穴が空いているのが分かります。ここからどの程度まで下に行っているのか分かりませんが、この溶けた燃料をどのように処理するつもりなのか。

    これに近づけば、530シーベルトなんていう数字をはるかに超える、恐ろしい放射線量が待っているのではないでしょうか。
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